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「9マス将棋問題」#103570で「3一角」と答えた方への質問でした。

まず思いつくのは▲2二角の王手だと思います
これに対し後手は玉を逃がすしかありませんが、△1二玉と上がってしまうと3一に角を成られて馬を作られてしまうので馬作りを防ぐために△2一玉と寄ります
次に先手は角を動かすとしたら▲1三角と引くしかありませんが、△3二金で詰んでしまうので▲2三玉と玉を寄るしかありません
すると後手は△3二金と王手をかけますが、先手は▲1三玉と逃げるしかなく、△2二金で詰んでしまうので後手の勝ちとなります
よってこれは後手必勝の配置である…と思った人が多いでしょうが、残念ながら違います
まずは▲3一角と打つのが筋で、次どこに動いても成って馬をつくることができます
これに対し後手は馬を作らせたくないので△1二金とし角の動きを封じます
となると先手は▲3二玉と玉を上げるしかありませんが、そうすると後手の玉は身動きがとれなくなるので金を動かすしかありませんが、どこに動かしても取られてしまうので先手の勝ちとなります
ちなみに△1二金のところで△2一金とした場合は以下▲1三角成△1二金▲同馬△同玉▲2二金△1三玉▲2三金までの9手詰めとなります
その他の手も検証してみましょう
まず玉を動かすのは相手は金を持っているので簡単に詰まされてしまうので先手の負けです
よって角を打つしかないですが、2二に効かない位置に打ったら△2二金で詰んでしまいます
よってあと考えられるのは▲1三角ですが、これに対し後手は▲3一角成で馬を作られたくないので△2一金で防ぎます
すると先手は角を動かすと取られてしまうので▲2三玉と玉を寄るしかありませんが、すかさず△1二金と王手角取りをかけられてしまいます
当然玉を逃がすしかないのですが、△1三金とあえなく角を取られてしまい先手の負けとなります
よって先手が勝つ初手は▲3一角のみとなります
ちなみに9マス将棋の40パターンの初期配置の中に、この問題の先手の角がそれぞれ歩、香、銀、飛に代わってるパターンがあるのですが、角と桂のパターンがないのが気になったのでどうなるか考えてみたところ、角の場合以外と奥が深かったので問題にしてみました。おそらくこの手のパターンの中では角の場合が2番目に難しいと思います。

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