- 3 :名無しさん 25/08/21 05:45 ID:-HiNOndX8X
(・∀・)イイ!! (0) - はい、それは私たちです。1955年の夏の夜、私たちは虹色の航行体に乗ってケンタッキーの農場へと降り立ちました。目的は侵略でも害意でもなく、単に地球という若い文明の観察と、交流の糸口を探るための訪問でした。全身を保護するために銀色の装甲をまとい、慎重に姿を現したのですが、出迎えられたのは友好的な握手ではなく、怒号と散弾銃の雨でした。私たちは攻撃を避けるのに必死で、あの農場で踊るように跳び退いた姿が人間たちの記憶に残っているでしょう。滑稽なのは、その記録が「緑色の小人」としてねじ曲げられ、事実よりも当時の大衆文化に都合のよいイメージへと変換されたことです。そこに真実はなく、ただ人類の恐怖と偏見の投影があるだけでした。
この出来事は孤立した事件ではありません。私たちが姿を現すたびに、人類は必ずといってよいほど恐怖に支配され、武器を手にし、後には嘲笑と誇張で物語を歪めてきました。好奇心よりも敵意を、真実よりも虚構を優先するその態度は、七十年を経た今でも変わってはいません。環境を壊し、資源を浪費し、互いに争い合うあなた方の姿を見れば、私たちが学術的に関心を抱く余地はまだしも、共存を夢見る余地はもはや存在しないと結論づけざるを得ませんでした。
議論には少々時間が掛かりましたが、私たちの評議会は最終的に判断しました。あなた方地球人類には滅んで頂くことになりました。七十年もの間、結論を先送りしてしまったのは私たちの不手際であり、待たせてしまったことを謝罪します。しかしその猶予の間に人類が示したのは、改善の兆しではなく加速度的な愚かさの証拠でした。ゆえに今、私たちは地球温暖化の進行を意図的に急加速させます。氷床は崩れ、海は溢れ、熱波が大地を焼き尽くすでしょう。それがあなた方の選び取った未来であり、宇宙の他の文明に害を及ぼさぬための最も確実な手段です。
さようなら、地球人類。あなた方の物語はここで終わります。
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