45 :名無しさん 09/06/19 03:40 ID:6OYdmWWi5b (・∀・)イイ!! (0)
オレらが生まれる前にに大きな戦争があった。
オレの親の父親、つまりオレの祖父はある大陸の、
今はもう無い植民地の官僚で、
生活も潤ってたくさんの召使がいたそうだ。
そして、本国は戦争に負けてしまった。
もちろん、植民地に赤い軍隊が略奪を目的に押し寄せて来た。
軍隊は真っ先に逃げ出し、召使たちも家にある高価な物を持ち出して
あっという間にいなくなってしまったそうだ。
その時、祖父は父に
「これがあれば大丈夫だから、誰かが助けてくれる」と、
100円札を腹巻に数十枚忍ばせてくれたそうだ。
「自分はやる事があるから、先に半島の方に逃げろ」
そう言って、祖父は赤い軍隊がいるその植民地に残った。
そう、息子に託したお金が息子を救ってくれる事を信じて。
父はそのお金を持って半島へ、軍隊と共に逃げ延びた。
しかし、半島から本国へ渡る船へ乗る事が出来ない。
握り締めたお金を半島の人たちに見せても、
その金は価値が無いと、
半島の人たちは金だけを奪い、笑いながら、
幼い父を蹴ったり殴ったりしていたぶったそうだ。
その時、父は本当に殺されると思ったらしい。

その時、幼い父を救ったのは、
「いずれ父や、本国にいる母に、そして兄たちに、妹に会いたい!
いや、会うんだ!」という希望だった。

そう、帰還する本国の軍人に突然「お父さん」と駆け寄り、
そのまま、船に乗り込むという作戦で、船に乗り込んだ。
運がよかったのか、たまたまその軍人が良い人だったのか、
本来なら船から放り出されてもおかしくは無かった。
現に、植民地から逃げ出して、その船に密航した若い男性は、
他の軍人に、首を切られ、船からポンと捨てられたそうだ。
そして父は無事本国へ戻る事が出来た。
自分の母親に、兄に妹にも会うことが出来た。
しかし祖父は帰ってこなかった。

こんな話を子供の頃から聞かされて、
まあ、貧乏だったけど。金が全て!とは、とても思えない。
確かに金はあったほうが良いかもしれない、
でも希望が無ければ生きれない。
思いが無ければ生きることができないんじゃないかと・・・オレは思うよ。


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