
- 9 :名無しさん 23/07/07 22:10 ID:hr85_VLeH.
(・∀・)イイ!! (1) - 今回『チコちゃんに叱られる!』に出演した、山口県立大学の吉岡一志准教授は、
2013年に発表した『子どもはなぜ「学校の怪談」を語るのか』という論文で、
以下のように述べている。
https://www.l.yamaguchi-pu.ac.jp/archives/2013/01.part1/04.general%20edugation/05.gen_YOSHIOKA.pdf
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ここで注目したいのは、コミュニケーションツールとしての妖怪譚という位置づけである。生徒文化においても、家庭での親子関係においても小学生の妖怪譚への志向は、コミュニケーションのありようと深いかかわりにあった。一方で家庭において学業を重視する親の態度が妖怪譚への志向と相関関係にあったことに対し、生徒文化では学業との関連はない。このことは、小学生におけるアイデンティティの形成に妖怪譚への志向が大きくかかわっていることを示しているのではないだろうか。
Bauman (2000) によれば、個人が流動化する現代社会では、アイデンティティは与えられるものから獲得するものへと変容したという。こうした変化は、上野 (2005) が指摘するように「アイデンティティ脅迫」という状況をもたらした。アイデンティティの獲得を脅迫された子どもたちは他者からの承認を得るために他者とのつながりやコミュニケーションを求めるようになると考えられる。
以上の社会的背景を本調査結果に照らして考えれば、家庭では学業による親からの承認が子どものアイデンティティを支えていると言える。しかしながら、学校では、勉強が苦手であっても、教員と好ましい関係を取りべなくても友人関係のなかで承認を得ることができよう。
つまり、妖怪譚への志向はアイデンティティを獲得しようとする子どもたちの姿勢によってもたらされているのではないだろうか。妖怪譚を語り合う中で、子どもたちは他者とのコミュニケーションを求め、アイデンティティを獲得しようとしているのである。ただし、妖怪譚は子どもの成長とともにリアリティを失い、アイデンティティの形成に寄与するツールとしての役割を担えなくなっていくと考えられよう。
以上のことから、「学校の怪談」は小学生において脆弱なアイデンティティを補完するため、他
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