2 :名無しさん 25/06/13 07:27 ID:_FdH5P23N7 (・∀・)イイ!! (0)
十三日の金曜日――この忌まわしき日に、我々を待ち受けるのは不吉なる運命の連鎖。いや、災厄そのものだ。今日という一日は、まるで宇宙そのものが悪意を持って我々に牙を剥いているかのようだ。

朝、目覚ましが鳴る前にふと目を覚まし、「今日はまだ時間がある」と思ったその刹那、二度寝してしまい、起きたときには既に出勤時間の十五分前。慌てて起き上がろうとした瞬間、タンスの角が私の小指に容赦なく突き刺さる。あの痛み――まさに生と死の境界を彷徨うような衝撃! 目の前が白くなり、魂が抜けかけた。しかも、爪の先が微妙に内出血。これはもう再起不能の重傷と言っても過言ではない。

何とか着替えを済ませ、家を飛び出し、自転車に跨ろうとしたが、空気が抜けている。よりによって今日! 十三日の金曜日に限って! 仕方なく徒歩で向かえば、道端ではカラスがこちらを見つめ、「お前に災いが降りかかるぞ」とでも言いたげに鳴く。いや、確実に呪っていた。あのカラスは、もはや死の使者にしか見えない。

ようやく辿り着いたスーパー。今日こそは特売日、半額の冷凍餃子を買うのだと決めていたのに、レジでふと気づく。ああ……ポイントカードを忘れた……! 今月あと一回の買い物で500円分のポイントが貯まるはずだったのに! 私は崩れ落ちた。なぜこんな仕打ちを? 神よ、十三日の金曜日とは、ここまで過酷な日なのか!

帰宅後も安息はない。手を洗おうとして石鹸を落とし、拾おうと屈んだ瞬間、腰に鈍い痛み。くしゃみをすれば口の中を噛み、シャワーを浴びればシャンプーが目に入り、地獄のような激痛。視界は濁り、心も濁る。

十三日の金曜日――それはただの迷信などではない。この世の些細な不幸が、一斉に牙を剥く日。我々の心をじわじわと蝕む、取るに足らぬ災厄たちの祝祭。次は何が起きるのか。靴下の裏に穴が空いているのか。カップ麺のスープをこぼすのか。あるいは、リモコンの電池が切れるのか。

私はもう、何も信じられない。この日が終わるまで、布団の中で震えていよう。だって、次の悲劇は、すぐそこまで来ているのだから――。


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