アマミノクロウサギ(Amami no Kurousagi) アマミノクロウサギは奄美大島と徳之島にのみ生息する、日本固有の原始的なウサギです。黒褐色の体毛と短い耳、丸い体が特徴で、夜行性です。森林の中に巣穴を掘って生活し、草や木の実を食べます。非常に古い時代から存在する「生きた化石」とも称される存在で、分布域が限られていることから生息数は少なく、絶滅が危惧されています。環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に分類されており、外来種や森林開発による生息環境の悪化が主な脅威です。
タカオノユキウサギ(Takao no Yukiusagi) タカオノユキウサギは、東京都八王子市の高尾山にのみ生息する日本固有のウサギで、都市近郊に暮らす希少な種です。体毛は冬に真っ白になり、季節ごとに色を変えることで知られています。夜行性で、落葉や草、樹皮などを食べ、森林の奥に巣を作ります。高尾山の豊かな自然に適応してきましたが、観光開発や外来種の影響により個体数が減少しています。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されており、保全活動が求められています。