- 131 :1 09/09/15 12:00 ID:yIIxBonu-D (・∀・)イイ!! (-17)
- さて、既存の経済学では、人は「合理的に行動する」とされています。この
場合の合理的というのは、「自己の利益を最大化する」というものです。
ここには「他者の利益は、自己の判断とは無関係である」という隠れた仮定があります。
そのような視点で、この問題を書き直すと「Aさんはサイコロを3回振ります。
出た目の合計だけあなたはお金をもらえます。あなたはサイコロを振る都度、
反対表明ができます。その場合、あなたは10円の損失となります。」となる
わけで、こういう問題なら全員が「反対表明しない」と回答したはずです。
それどころか、「頼むからAさんは大きい目を出してくれよ」と思うはずです。
一方で、この「合理性」に対する反対意見は昔からたくさんありました。
その行動が本当に合理的なのか。実際にそんな合理的に行動する奴はいない。
他者との関係は重要であるなどなど。この設問ではAさんがサイコロに応じて
あなたの10倍の利益を得ること、反対表明で100円の損失をすることなど
を追加設定することにより、一見無関係な他者の懐具合があなたの判断にどう
影響を与えるのかを見る事ができるわけです。
なお、注意して欲しいのが「経済学で言うところの合理的」が正解だと主張する
つもりは無いという事です。
アンケートでは、約半数の人が「他者の利益は自己の行動からは独立」ですが、
残りの半数は「他者と自己を比較して、その相対的な差が判断に影響を与えている」
もしくは「自己の利益より他者の損失を好む」という結果になりました。
もしかしたら、反対表明をしなかった人でも「頼むからAさんは小さい目を
出してくれよ」と、自己の収支をプラスにしつつも差が開かない事を期待した
人もいると思います。というわけで、実際には「(経済学でいう)合理的」な
人は5割以下だという結果になったわけです。
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