2 :名無しさん 23/05/17 18:05 ID:nqm4UbvSEV (・∀・)イイ!! (1)
ある日、空から小さな光の粒が降り始めました。それは「マイナポイント」と呼ばれる特別なポイントでした。最初の頃は人々は喜び、興奮してポイントを拾い集めましたが、その降り止まないポイントの洪水は予想以上に続きました。

ポイントが降り始めた頃は、多くの人々は普段どおりの仕事も続けていました。しかし、ポイントはずっと降り続けており、ポイントだけでも充分に生きていけることがわかってくると、人々の仕事へのモチベーションは低下していきました。ポイントが空から降ってくるのになぜ働く必要があるのか、働くことはもはや意味をなさない、と考える人々が増えていったのです。

あらゆる業種で、人々は次々と仕事を辞めていきました。農作業や製造業などの重要な業種も人手不足に悩まされ、全ての企業が生産性の低下に直面しました。学校や公共施設も閑散とし、人々の活気は急速に失われていきました。

政府はこの問題に対処するため、ポイントの降下を止めようと試みましたが、うまくいきませんでした。そもそも、公務員も既に多くの人が辞めていたため、新たな政策に人手を割く余裕はありませんでした。ポイントは降り続け、人々はますます働かなくなっていきます。

社会の基盤は崩壊し、経済は停滞しました。企業は存続のために苦しむこととなり、雇用は急速に減少しました。そして、人々は衣食住といった生活の基本的なニーズを満たす手段を失い、混乱が始まりました。

一部の人々はポイントを使って生活を維持しようと試みましたが、ポイントは降り続ける一方であり、その価値は急速に薄れていきました。人々は争いごとや欲望に溺れ、共同の目標や価値観は失われ、社会は混沌としていきました。

ほんの数年で、全ての人類は互いに信頼を失い、孤立しました。社会の結束は完全に崩壊し、人々は自己中心的な行動に走るようになりました。ポイントに通貨としての価値はなくなり、共同体や地域のつながりも消え、人々は孤独に苦しむこととなりました。

時が経ち、人々の数は減少し、都市は荒廃しました。文明の痕跡は消え、人類は衰退しました。かつて栄えた都市は廃墟と化し、自然の力が再び地球を支配するようになりました。人類というものが存在したという歴史は、記憶の彼方に遠のき、かつて栄えた文明もただ風化していくだけでした。

しかし、人類が忘れ去られていく中、地球は新たな命の息吹を感じていました。自然は徐々に都市の廃墟を覆ってゆき、生命が再び芽生えました。草木が生い茂り、野生動物が街を徘徊し始めました。人間の手によって乱れた生態系も、時間をかけて回復し始めたのです。

人類がいなくなったことで、地球は再び自然のバランスを取り戻し、豊かな生態系が繁栄しました。絶滅の危機に瀕していた動植物種も、人間の存在がなくなることで新たなチャンスを得ました。野生動物は都市を自由に往来し、森や川、海が再び彼らの生息地となりました。かつての文明の遺産である建造物や技術は、徐々に風雨にさらされ崩れ去っていきました。

やがて、地球は人類の痕跡を完全に消し去り、その姿は生命の躍動する美しい星となりました。

めでたしめでたし。


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